しば部長の菜園作り豆知識
小松菜の栽培

小松菜は比較的栽培しやすい野菜の1つで野菜作りが初めてという方にはお勧めの野菜です。
●小松菜のルーツ
 中央アジアから北ヨーロッパにかけて広い範囲に自生していたものが中国でツケナとして栽培されるようになり、やがて日本に渡来して日本各地に広がり、それぞれの地方の気候や文化に適合したものが栽培されるようになり、地方品種として定着して栽培されるようになりました。そんな地方品種の中で、東京の小松川で栽培されていたツケナが江戸時代に小松菜と称されるようになったと言われています。
 小松菜は別名「ふゆな」「うぐいすな」とも呼ばれていたようで、本来は秋まき冬野菜と言えます。しかし、ツケナ類の中では比較的暑さにも強く、品種の改良や栽培技術の向上が進み一年中栽培されるようになりました。
ポパイがほうれん草ならオリーブは小松菜:小松菜の栄養価
 ポパイの漫画から連想されるように、ホウレン草は栄養をいっぱい含む野菜の代表格として知られていますが、小松菜だって負けてはいません。
 小松菜はほうれん草と比較しても勝るとも劣らないくらいの各種ミネラルやビタミンをバランスよく含んでいます。特にカルシウム・鉄はホウレン草よりたくさん含まれていますので骨粗しょう症が気になる方や貧血気味の方にはお勧めの野菜といえます。さらに、ビタミンA(βカロテン)ビタミンCも含んでいて美肌効果も期待できます。こうしてみると小松菜は、特に女性には大変ありがたい野菜といえるのではないでしょうか。

●小松菜の栽培
★種まき時期
発芽温度:10~30℃(発芽適温:20~25℃)
生育温度:5~35℃(生育適温:10~25℃)
スミレの花が咲く頃、ソメイヨシノの咲き初め頃から露地で直まき栽培を始めることが出来ます。マルチ・ビニールトンネルなどで地温を上げればもっと早くからまき始めることも出来ます。

★畑の準備
○たねまきの半月ほど前に石灰資材(苦土石灰、貝殻石灰など)を1㎡当たり100~150gを施し、耕す。
○たねまきの一週間程前に完熟堆肥1~2kg(1㎡あたり)、化成肥料(8-8-8なら1㎡あたり100g程度)を施し、土とよく混ざるように耕します。巾60~70cm高さ10cm位のうねをたてます。気温が低い時期に種蒔する場合はマルチをかけます。
※平ウネでも構いませんが、排水が悪い畑や、雨により滞水しやすい畑では畝を立てた方が良いでしょう。
※マルチには地温を上げる役割もありますが他に、雑草の防止、地面の水分保持などの効果もあります。目的により上手に利用しましょう。

★種まき


ウネ立て、マルチなしの場合】
深さ0.5cm程のまき溝を条間30cmほどの間隔で2本つけます。タネを1~2cm間隔ですじ(条)蒔きし、0.5cmほど土を被せます(=覆土)。タネと土とが密着するように上から軽く押さえてたっぷり水をかけます。


【マルチ使用の場合】
条間・株間とも15cm位の間隔とします、(有穴マルチを使用すると便利です)1ケ所に10粒くらいずつタネをまき、0.5cmほど土を被せて(=覆土)タネと土が密着するように上から軽く押さえたっぷりと水をかけます。

※水をかけるとき、タネが流れ出さないように注意しましょう。
※タネと土が密着する事により土に含まれる水分がタネに移行しやすくなり発芽しやすくなる為に、覆土の後上から軽く押さえつけます。

★その後の管理
本葉が一枚頃から収穫を兼ねて適宜間引きます。(間引き菜は汁の具などとして利用します。)数回の間引き後、最終的に株間が5cm位になるようにします。マルチ栽培の場合は1ケ所3~5本残すように間引きます。
※間引き後は、軽く土寄せを行い残した株が倒れないように留意して下さい。追肥は通常必要ありませんが、葉の色が悪い時など必要に応じて少量ずつ施すと良いでしょう。

★収穫
草丈が15cmくらいに生長したものから順次収穫します。25cm以上になると食味が落ちてきますので早めに収穫するように心掛けて下さい。小松菜は日持ちがあまりよくないので必要な分だけこまめに収穫する事をお勧めいたします。

★種蒔から収穫までの目安
春まき:35~45日くらい、夏まき:25~30日くらい、秋まき:40~80日くらい。


ポットやプランター等でも簡単に栽培する事ができます
栽培容器:5号(直径15cm位)プラ鉢
用土:市販の野菜培養土
室内の窓辺に置いて管理しました。



★種まき
①1cm間隔位に種をばらまきます。
②タネが隠れる程度土を被せ上から軽く押さえて鎮圧します。
③たねが流れないように注意しながら水をたっぷりと与えます。


★種まきから6日後
発芽そろい、双葉展開。


★種まきから12日後
だいぶ込み合ってきたのでここで間引きをします。
間引き後、株がぐらつかないように根元に軽く土寄せすればより良いでしょう。


★種まきから15日後
間引きから3日経ちました本葉が見え始めました。
 この頃から液体肥料を規定の濃度より少し薄めにして水やりを兼ねて施して行きます。


★種まきから40日後
草丈が20cm以上まで生長してきました。そろそろ収穫の時期です。


★収穫
たねまきから45日後

草丈25~30cmのものを収穫する事ができました。

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