しば部長の菜園作り豆知識
「冬の室内栽培」のポイント! その2
用土

栽培では、鉢やプランターなどでの容器栽培になります。容器に入るだけの、限られた量の用土で野菜を栽培しなくてはなりませんから使用する用土は重要です。始めはホームセンターや園芸店などで市販されている野菜用の培養土をお使いになるのが安心です。草花用の培養土でも基本的には構いませんが、野菜用の培養土に比べ配合してある肥料分が少なめになっている場合が多いので、野菜を栽培する際には追肥(栽培の途中で施す肥料)を少し多めに施す必要がある場合があります。

●培養土の必要量の目安
鉢の大きさ 鉢の直径(約cm) 必要な土の量(約ℓ)
3号 9 0.3
4号 12 0.9~1.0
5号 15 1.3~1.5
6号 18 2.0~2.5
プランター 長さ 60~65 12~15

(注)表は標準的な鉢を使用し、縁までいっぱいに土を入れた時の容量です。
容器の形状、土の詰め方により誤差が生じますのでご承知置き下さい。

鉢の大きさは、多くの場合、鉢の底(うら?)に表示してあります。 実際に使用する場合は、水やりした時に、水や用土が流れ出ないように、土の表面が容器の縁より低くなるように用土を入れることで、水がたまる空間を(=ウォータースペース)確保しておきますので、上表よりも少なめになると思います。

明るい窓の方に曲がってしまった!

温度

キッチン・ベランダ菜園シリーズの野菜種子のほとんどが、発芽適温は15~20℃です、種蒔き~発芽までは少し高めの方が育てやすいのですが、発芽してしまえば私たちが普段生活している室内であれば問題はありません。気温が低すぎて育たないという事はないと考えてよいと思います。ただ、やはり冬は温度が低い時期ですので、適期に栽培するよりも生長の速さは多少遅くなります。

肥料

 市販の培養土を使用された場合、肥料は配合されておりますので、追肥を中心に考えれば良いと思います。
 市販の肥料は、粒状・錠剤・液体の物など様々ありますが、キッチン&ベランダ菜園シリーズの野菜は、比較的栽培期間の短いものが多いので、液体肥料をお勧めいたします。液体肥料は施した後、すぐに効果が現れますが、効果の持続性は期待できませんので、こまめに施すようにして下さい。薄めて使用するタイプの液体肥料は規定の濃度を守る事が重要です。
 濃すぎると根が肥料やけしてしまい、生育が悪くなる事があるため、濃いめで使用するよりも、薄めにして使用するほうが安心です。例えば、500倍に薄めて使用する液体肥料ならば、500倍に薄めて10日に1回施すより、700倍くらいに薄めて、1週間に1回施した方が効果的です。
 施し方は、なるべく葉にかからないように、そっと土に注ぐようにします。
 液体肥料の中には、あらかじめ薄めたものをアンプルの容器に入れた状態で市販されていて、用土にさして使えるタイプのものも有ります。このようなものの方が使いやすい場合もあります。

水やり

 室内栽培の場合、土の表面から蒸散してしまう水分は意外と少ないものです。(エアコンなどを使用していて、部屋の中が乾燥している場合は別ですが)
 特に生育初期は、土の表面が乾いているように見えても、すぐ下が湿っている場合が多いので、見た目だけの判断ではなく、水を含んだ時の栽培容器を手で持ってみたときの重さの感覚を覚えて置くと良いでしょう。持ってみた時の重さの感覚で水やりのタイミングを計ることをお勧めいたします。(水を与えすぎて、過湿状態が続くと、根が傷んだり、病害が発生しやすくなるなどの障害が出やすくなってしまいます)
 水やりをした時や、液体肥料を施した時など、栽培容器の底から水が流れ出てきますので、受け皿などを敷いて、周りが汚れないように予防しておく事も忘れないでください。受け皿にたまった水は、溜めたままにせずに捨てるようにしましょう。溜めたままにしておきますと、底から水を吸収してしまい、土が過湿になってしまう事があるからです。
 水のやり方の基本は、なるべく植物の葉に水がかからないようにする事です。葉に水がかかっていつまでも乾かない状態が続くと、病気の原因になってしまう事もあるからです。室内暖房などで空気が乾燥していて、根からの水分の吸収量よりも葉からの蒸散量のほうが多い場合があります。(土は湿っているのに萎(しお)れているといった現象になると思います)そんな時は霧吹きなどで葉を湿らせてやると効果的です。それでも葉に元気がなく、萎れたままの状態が続くようでしたら、根が腐ってしまっている場合が考えられますので、そのような場合には抜き取ってしまったほうが無難です。

上手な「水・液体肥料の施し方」

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あまり良くない施し方

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あんまり肩を張らずに、気楽にやってみましょう。案外楽しいものですよ。

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